『次につながる好ゲーム』 ~サッカー部大会レポート~

「格上チームを相手に、次につながるいいゲームだったと思います」

延長戦の末、PK戦での敗退が決まった後、コーチから聞いた言葉です。

 夏休み最後の日曜日、東高サッカー部は、岡崎高校グラウンドにて選手権大会西三河予選1回戦を豊野高校と戦いました。

西尾東(赤)vs.豊野(青)

 前半を押し気味に進めた東高は、22分、MF (ボランチ)の島向君がキーパーの頭上を抜く技ありのループシュートで先制、その後もMFやDFがよく動き、ほぼ互角の戦いぶりで前半を終えます。

 後半12分、左サイドから揺さぶられ中央右から左隅にゴールを許し同点に追いつかれます。その後も苦しい時間帯が続きましたが、DFを中心によく守り、キーパーも好セーブでゴールは許しません。逆に、カウンターで相手キーパーとの1対1になりかけたチャンスもありましたが、惜しくもゴールはならず、同点のまま後半を終え、延長に入ります。

 延長では、足をつる選手も出ましたが、交代でピッチに入った選手がよく動き、攻め込まれながらも体を張り決定機を作らせません。そして延長も0-0のまま終了、PK戦にもつれ込みます。

 しかし、このPK戦では、クロスバーやキーパーにはじかれるなど、残念ながら運は味方をしてくれず、2-4で惜敗しました。

 ゲーム後のミーティングでは、今年度からコーチをしてくれている部活動コーチ2名(ともにサッカー部OB)から、自身の部活動での体験も交えながら「次につなげよう。このチームはもっといいチームになる」、「思ったよりよく戦えた。今日の負けでさらに期待が持てるようになった。しっかり練習しよう」との励ましの言葉がありました。そして部顧問からは、「次につながると言ってもらえたが、次につなげられるかどうかは君たち次第。この後が大切だ」とアドバイスがありました。

 人生には失敗はつきもの。だからこそ「負けた後どうするのか。うまくいかなかった後にどう行動するか」を考え、実際に行動することが大切です。そして、そういう場面でこそ、人はその本質を問われるのだと思います。

 今日のゲームが、サッカー部員一人ひとりにとって「意味のある敗戦」となってくれるよう願っています。 

 今日のゲームを観戦して、選手の頑張りとともにもう一つ感心したことがあります。それは、女子マネージャー4名の献身的な働きぶりです。

 ウォーターボトルを準備してピッチの周りに配置したり、選手にドリンクやタオルを出したり、試合後の片づけをしたり…。その支えがあってこその今日のゲームだったと思います。見ていて気持ちよかったですね。ご苦労様でした‼      (教頭(サッカー部顧問))