第2学年「総合的な探究の時間」の年間テーマは『生きる』です

 6月8日(月)7限、2年生「総合的な探究の時間」の年間テーマを発表しました。

 今年度「総探」の年間テーマは「生きる」です。

 人が人として生きていくためには何が必要か、見えていない部分を見ること、見ようとすることがいかに大切であるか、1年間かけて学びます。

 今日の第1回の授業では、まず、アニメ「火垂るの墓」の主人公の生き方や金子みすゞの詩「大漁」を通して、1つの出来事も見方や立場を変えると全く異なるとらえ方ができることを学びました。そのうえで、9年前の東日本大震災の映像を見て、改めて『生きる』ことの意味を考えました。

 これから1年間、『生きる』について、3つの観点で考えていきます。

   〇「自分が生きていくこと」

   〇「他者が生きていくこと」

   〇「自他が共に生きていくこと(共生)」

 常にこの観点を念頭に置き、様々な活動を行っていきます。

また、この活動を通して、今年度学年方針である『自ら学ぶ』という姿勢を育み、3年生へとつなげていきます。

 生徒たちは、今日の授業を通して、感じたことや学んだことを文章にまとめました。その感想に目を通すと生徒たちの感受性の高さを実感しました。当たり前のようにとらえていた「生きる」ことの意味を捉え直していきたいという生徒の思いがひしひしと伝わってきました。その際の生徒の感想文をいくつか抜粋しました。ぜひ、ご覧ください。

東日本大震災の映像を見て感じたこと

「みんなで助け合うことができていて心が温かくなりました。今、南海トラフが心配されているので、大切な人を失わないよう日頃からいつ震災が起きてもいいよう準備・対策をしっかりとしたい。(5組 男子)」

「『人生終わりだと思った、無我夢中で屋上に上がった』という言葉を聞いて、今、私たちが生きていることは、当たり前ではないと思いました。もし、自分が同じ被害にあったときに、冷静に判断して、生き残ることができるのかなと不安になりました。しっかり対策をする必要があると思いました。(4組女子)」

「ビデオで流れていた町は防災訓練を多くやっていたり、防波堤を高くしていたにも関わらず、車や家ごと流されていってしまったことに驚きました。小さいときは感じなかった怖さを感じられました。人の助けがあって、津波を乗り越えたところを見て、「助け合い」の本当の大切さが分かった気がしました。(6組男子)」

総合のテーマについて感じること・考えること

「もっとまわりに起きている事件、災害、ニュースにもっと耳を傾けなきゃと思いました。今日、この映像をみてより感じました。周りでこんなことが起こっていたのに、あまり知らないじゃだめだと思いました。ちゃんと向き合おうと思いました。今のコロナもしっかりニュースを見ようと思いました。知らないことが恥ずかしいと思いました。(5組男子)」

「今、命のことについて深く考えていない人が増えていると感じるので、この「生きる」というテーマは今の年代の私たちにすごく必要なことだと思いました。私もこの時間に命のことについてしっかり考えようと思いました。(1組女子)」

「最初に聞いたときに「生きる」をそこまで深いものだとは思いませんでした。いろんな意味の生きるがあるなと思いました。私がいちばん関係があるのは将来についてだと思いました。まだ、テーマについて、曖昧な考えでしかありません。2年生が終わるまでに自分にとって生きるとは…しっかり答えを見つけたいです。(3組女子)」

2年総探伸ばしたい力イメージ図

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