AED講習会を実施しました

 期末考査の終わった7月15日の午後、西尾消防署東出張所から5名の消防署員の方を講師にお迎えして、各運動部の代表生徒と1年生保健委員、生徒会役員、そして本校の教員も加わって、AEDを使用した心肺蘇生法と熱中症の予防について講習会を行いました。

消防署員の方による説明を聞きます
熱中用予防については、本校養護教諭が説明しました

 最初に上映されたDVD映像を通して、自分たちと同年代の若者やプロスポーツ選手も含め、年間6万人もの人が突然死により亡くなっているという現実を目の当たりにし、「ひょっとしたら自分もそういう状況に立ち会うことがあるかもしれない」という緊張感をもち、皆真剣に取り組みました。

 コロナ感染防止の観点から、心臓マッサージやAED操作の体験を実際に行うのは各班ごと生徒2名に限られていましたが、生徒と教員が協力して実習を行うことができました。

「この辺りに着けるんだよ」
AEDパッドを装着し、電気ショックのボタンを押します

 実は、本校でも、数年前に、昼休み中の教室で生徒が突然意識を失って倒れるという緊急事態が発生したことがあります。その場に居合わせた数名の生徒が、手分けをして教員に急を伝えるとともに、自ら判断してAEDを準備しました。幸い、AEDを使用する深刻な事態にはいたりませんでしたが、対応した生徒たちは、「AED講習を受けていたから、とっさに対応しました」と語っていました。救急救命実習の大切さを改めて認識するとともに、本校生徒の頼もしさを実感した場面でした。

あわてず、落ち着いて操作します

 今回の講習でも、「実際に目の前で人が倒れた時、自分が救命行為にあたろうと一歩を踏み出す勇気を持てることが大切です」と署員の方が語っていらっしゃいました。この講習会での経験が、参加した生徒たちにとって、いざというときに一歩を踏み出す勇気を与えてくれる自信につながってくれることを期待しています。