2年生総合的な探究の時間『生きる』~映画「この世界の片隅に」から学ぶ~

 6月15日(月)、2年生の「総合的な探究の時間」は、6・7限で映画『この世界の片隅に』を鑑賞し、その後、グループやクラスで意見を共有する時間を設定しました。

 生徒は、映画を鑑賞し、主人公の女の子である「すず」の気持ちを考えたり、映画の内容と今の自分たちの生活を比較しながら自らの生き方を考えたりするなど、有意義な時間となったようです。個人で抱いた気持ちを仲間同士で意見交換をしたり、クラス全体でまとめたりする過程の中で、「戦争」の恐ろしさや年間テーマである「生きる」について、より深く考えることができました。

※3密を避けるため、特別教室を使用し各クラス半分の人数で行いました。

 今後も他者の生き方を見つめることで、今の自分の生き方について、じっくりと向き合えるような時間を設けていきたいと考えています。今の世の中だからこそ、他者を思いやることや、自分の行動や考え方が他者にどう影響を及ぼすのか、生徒たちが丁寧に考えられるような働きかけを行っていきたいと考えています。

以下に、生徒の感想を載せます。

1 すずさんが疑問視した「よかった」という言葉にどんな思いを抱きますか。

戦争がまたひどくない時にみんなが言ってる「よかった」から、戦争がひどくなったときの「よかった」では全く重さが違うというところがとても感動しました。今の私たちが言う「よかった」という言葉がとても軽く感じました。一つ一つの言葉も状況が変われば重みも変わることがすごく心に響きました。自分が発する言葉にも責任を持って考えてからではないといけないと思いました。                               (2組 女子)

右腕をなくし、家族をなくし、とても絶望し、なぜ自分は生き残ってしまったのかと自分を責めている。当時は死ぬことが当たり前となっており、生きているだけでもありがたいと捉えられており、大事なものを失ったのに何が「よかった」のかと自分に問いかけ、何もできなかった自分を責めている。                            (4組 男子)

2 あなたが作品から感じたことを書きなさい。

普段の日常とは変わって、毎日危険と隣り合わせで、自分の家族や大切な人の命を一瞬にしてなくしてしまう、そんな戦争はほんとに怖いなと思いました。はるみちゃんの命を奪った空襲、手をつないでいたすずさん、はるみちゃんが死んでしまったのは誰のせいでもないというところに、すごく辛い思いを感じました。その中で強く生きた人たちは凄いと思いました。私は今の暮らしを当たり前だと捉えず、ありがたいことだと自覚を持って生きていきたいです。     (3組 女子)

知らない土地で嫁いで、そこで暮らしていくということの大変さを感じました。また、今とは違って男の人は戦いに行き、女の人は家で家事をするという概念が本当に当たり前にあって、性別によって差が大きかったことが分かりやすかったです。また、印象に残っているのが、すずさんが広島に帰ると言った直後に広島に原爆が落とされて、戦争があった時代というのはいつ何が起こるか分からなくて、いつ自分や自分の家族が死ぬか分からない状況だったんだなと思いました。悲しみしか生まれない戦争は改めて起こってほしくないと思うし、今みたいに当たり前に生きることができるのはとても幸せなことなんだなと気付かされました。     (7組 女子)